CakePHPのダウンロード、インストールが終わったら、
次は初期設定を行いましょう。
ダウンロード、インストールもまだだよ、という人は、
以下のリンクをご参照。
【CakePHP】CakePHPの導入方法(初心者向け)
アップロード先にアクセスしよう
まず、CakePHPをインストール(アップロード)した先のURLにアクセスしてみましょう。
こんな画面になっていると思います。
CakePHPのバージョンによって違いがありますが、だいたい一緒だと思います。
上から赤い項目、緑の項目、黄色い項目が表示されます。
- 赤い項目→ダメ、絶対。
- 緑の項目→OK!
- 黄色の項目→対処してね!
という意味です。信号と一緒ですね。
それでは、赤と黄色の項目について、一つ一つ対処していきましょう。
初期設定をしよう
セキュリティー設定
これらの赤い項目は、「セキュリティ関係の設定がされていないよ!」と言っています。
CakePHPでは、セキュリティーソルト・セキュリティーシードという乱数(暗号)に基づいて、
データを処理することによって、不正なアクセスでデータが盗まれたときに、
データを守るようにしています。
その暗号は、CakePHPを使用したサービス全てに共通していては、カンタンに解読されてしまいます。
そこで、セキュリティーソルト・セキュリティーシードを自分で変更することによって
暗号システムに変更を加え、解読を防いでいるのです。
それでは早速やっていきましょう。
FTPソフト等で、アップロードした先のディレクトリ(フォルダ)に移動してください。
アップロードしたディレクトリトップから、lib → Cake → Utility へと移動してください。
その中の、Debugger.phpというファイルをダウンロードして、
テキストエディタ、もしくはメモ帳で開いてください。
Debugger.phpを開いたら、一番下に以下のような部分があります。
①この中の、(‘Security.salt’) == ‘DYhG93b0qyJfIxfs2guVoUubWwvniR2G0FgaC9mi’ という部分の
DYhG93b0qyJfIxfs2guVoUubWwvniR2G0FgaC9mi の部分を、お好きな半角英数字に変更してください。
このとき、使えるのは半角(全角はダメ)の英語(大文字・小文字OK)と半角の数字だけです。
記号は使用しないでください。
全部代えても、一部変えても構いませんが、1文字だけ変える、とかはナシにしてください。
セキュリティが甘くなります。
文字数は既存のものより多くても少なくても構いませんが、極端に短いものや長いものはNGです。
②次に、(‘Security.cipherSeed’) === ‘76859309657453542496749683645’ の部分の
76859309657453542496749683645 の部分を、お好きな半角数字に変更してください。
半角の数字だけが使えます。
文字数は既存のものより多くても少なくても構いませんが、極端に短いものや長いものはNGです。
両方の変更が完了したら、そのファイルを保存して、
FTPソフト等でサーバ上に上書きアップロードしてください。
アップロードが完了したら、再びCakePHPをアップロードしたURLにアクセスしてみましょう。
このように、赤い項目が消えました。
こうなれば、セキュリティ設定は完了した、ということです。
赤い項目が消えていない人は、きちんとセキュリティ項目の変更ができているか、
上書きアップロードができているか、確認してみてください。
データベースの設定
次に、データベースの設定を行います。
CakePHPは、単なるWebサイトではなく、
会員登録のあるサイトや、ニュースが更新されるサイト等、
MySQLなどのデータベースを使用したWebサイトを構築するのに特化しています。
もちろん、静的なサイト(情報の変更が行われないサイト)も作ることができますが、
せっかくですので、データベースを使用した動的なサイトを作っていきましょう。
データベースの設定方法が分からない方は、
ここでは説明しませんので、各自ググってみてください。
再び、CakePHPをアップロードしたサーバに移動します。
今度は、アップロードしたディレクトリトップから、app → Config へと移動してください。
その中にある、database.php.default をダウンロードしてきて、
ファイル名の最後の.defaultを取って、database.phpというファイル名に変更してください。
次に、database.phpを開くと、一番下に以下のような部分がります。
このうち、 $default の中を変更していきます。
すぐ下に同じような $test という変数がありますが、
そこは無視してください。
$default の値の中に、データベースの情報を入れていってください。
- host → データベースのホスト名
- login → ユーザー名
- password → パスワード
- database → データベース名
データベースにMySQLを使っている限り、その他の項目は無視してください。
各項目を書き換えたら、ファイルを保存して、サーバに上書きアップロードしてください。
再びCakePHPをアップロードしたURLにアクセスしてみると、
以下のように変わっています。
下から2番めの黄色かった項目が、緑になっていますね。
「CakePHPは、データベースに接続できているよ!」というメッセージです。
Good!ですね。
ここまででとりあえず、どうしても必要な初期設定は完了しました。
「まだ黄色い項目が一つ残ってるじゃん!」
おっしゃるとおり。
これは、「デバッグキット」といって、
必須ではないものの、CakePHPでのWebサイト製作をグッと便利に・楽にしてくれるものなのです。
必須項目ではないので、
次の記事で導入方法を詳しくご紹介します。
たまたま見かけたので注意ですが、Debugger.phpのsaltやseedを変更しても警告を出す条件を変更しただけなので意味がありません。
app/config/core.phpのsaltとseedを変更しましょう。