ピピ島とは
実はクラビに来たのは、ここ「ピピ島」に来るためだったのである。
ピピ島は、ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」の舞台にもなった秘境の島である。
クラビから高速船で2時間弱、ピピ島に到着する。
あまり船の便数が多くないので、朝行って夕方帰るか、一泊以上するかのどちらかになる。
なにせ貧乏ノマドなので、リゾート地の宿泊代にあまりお金をかけることはできない。
したがって、宿泊せず日帰りにした。
ピピ島の美しすぎる海
日帰りゆえ時間もないので、早速遊ぶ。
私はカヤックがやりたかった。
カヤックというと普通川でやるものを思い浮かべるが、
ここでは海に浮かべる「シーカヤック」というものである。
もちろん、私は初めて体験する。
この海の美しさ、透明度を見よ!!
とんでもない透明度である。どこまで行っても海底の砂が見える。
暖かく、やわらかい風が頬に当たる。
マジきもちぃ~!!
タイのスゴイところは、バンコクみたいな喧騒も、地球上で最高クラスの美しいリゾートも、
一つの国に飲み込んでしまうところである。
素晴らしいビーチ、ピピ島…
しかし!
ここはやはりアメージングタイランドであった。
このビーチには、高速船がガンガン出入りするのである。
高速船がカヤックに遠慮なしに突っ込んでくる。
おそらく時速3~40キロは出ているんじゃないかというスピードで。
無論激突すれば無事では済まない。
このシーカヤック、私と友人が前後で2人乗って漕いでいるのだが、
遠くに高速船を確認する度に、必死こいて二人で漕いで避ける。
まだ船は遠くにあるうちから、進路を予測して避けるのであるが、
漕いでる間にもぐんぐん船は大きくなっていく。
こんな美しい空と海との下、私と友人は生きるために必死だった。
恐怖!!パラセーリング
カヤックから生還し、ビーチでまったりしていると、
タイ人の兄ちゃんが「パラセーリング、やれ、やれ」と言ってくる。
あんまりしつこいんで、いくらか聞いてみると、4千円位する。
高っかいな、と思ったが、やってた西洋人のブラザーが楽しそうだったので、
やってみることにした。
貧乏ノマドには痛い出費である。
兄ちゃんが手早く私にパラシュートを付ける。
命綱とボートをつなぐ。
兄ちゃんが私にいう。
「走ってね?ボート出発するからね?」
といった時には、すでにボートは猛スピードで走りだしていた。
タイ人のやっつけ仕事はとても早い。
ボートにつないだ命綱が私を引っ張り、
パラシュートが風を受け、あっという間に私の身体は空に舞い上がる。
5秒足らずで、眼下の人々は豆粒大だ。
うおおおおおお怖えええええええええ!!!!!
と叫んだ。が、誰にも聞こえない。
上空に達すると、そのままボートに引っ張られ続ける。
2分弱くらい、はるか身体は上空にある。
最初の20秒くらいは急激に恐怖を感じるが、それはすぐに収まった。
そのあと1分以上、静かな恐怖が続く。
風の轟音がゴーーーっと耳そばで鳴っている。
命綱がギシギシ言っている。
時折突風が吹いて、きりもみ状態になって墜落しないようにバランスをとる。
ボートの兄ちゃんがこちらを見て何か話している。不安になるからマジやめて。
高所恐怖症の人は本当に命にかかわるので乗らないように。
高所恐怖症じゃない私でも、↑こんなに放心状態になります。
これからタイのリゾート地に行こうと思っている方、ピピ島はホントきれいでいいとこでした。
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